ポッポポポポ鳩ポッポ

あんたどこのこ

昨日からお寺の建物の裏手に一羽のハトがぽつん。良く見ると片足に識別票、片方の羽根は少し垂れ気味。台風の雨宿りにしてはまだ降り出しなので随分呑気なヤツかと思ったが、ハトがビビる位だから今夜は相当荒れちゃうのかなと台風のことが心配になる。
朝になって一旦雨は上がった様子。恐る恐るハトの様子を見に行くと姿が見えないので、おお無事飛んでったかと思ったが今度は建物の表側で相変わらずぽつん。今日はお葬式だったので送迎のタクシーの運転手に話してみると
「ああ、ありゃレース鳩でしょう。羽根もきっと折れてますよね。落ちたんすかね。動物愛護っつったってハトは糞もするし色々大変だから放っとけば2、3日で死んじゃうでしょ」などと寂しいことを言う。そのうちシャベル担いで埋める場所探して...なんて想像してたら大分残念な気持ちになってきたので試しにハト、怪我、飛べない、などとネット検索したら日本レース鳩協会で識別番号から飼主を特定できるらしい事を知る。

そこで意を決して大捕物(坊さんハトを追いかけて境内を駆け回るの図)。

ハトは大分お疲れか意外とすんなり捕獲成功。協会へ電話して識別番号を伝えるとすぐに登録先の市内のペット屋が判明、問い合わせてみると飼い主はそこからハトを購入した畳屋さんだという。レース鳩と畳屋とはこれまたピンと来ない組み合わせだが、連絡したらこれからすぐに伺いますと言う。

30分くらいして飼い主到着、ハヤブサにでもやられたなと羽根をめくると結構な怪我。この短い間にも大分情がうつったようで真剣に「治るんですか?」と聞くと怪我は治るけどもうレースには向かないね、となんとなく意味深な発言。慣れた様子の飼主はハトをむんずと掴んで土砂降りの中帰っていった。


お寺ですから、いざとなったら最後まで面倒みる覚悟だったけど、正直ほっと安心。
識別票つけてうろついてるハトを見かけたら捕まえて日本レース鳩協会へ連絡を。