『みんなのとしょかん』東松島市仮設住宅公民館内設置

『みんなのとしょかん』、被災地に本は勿論ちょっとした図書館の機能を丸ごと送っちゃおう、と言うプロジェクトである。これに宗派の仏教青年会(地元若い坊さんの集まり)が関わる事になった。今回その第一弾として昨日の東松島市仮設住宅の公民館スペースへの4000冊規模の図書館設置に同行した。

参加者は『みんなのとしょかん』川端氏、足利JC関係者2名、天台宗栃木仏教青年会3名の計6名

6:00 足利市某所にて集合、トラックに段ボールを積み込み車2台に分乗して出発。一路東北道を北上、途中那須、国見2か所にて休憩をとりつつ、三陸道を経由。

11:30頃目的地である東松島市矢本グリーンタウン内仮設住宅に到着。公民館棟にて早速設置作業にとりかかる。途中数人の住民の方のお手伝いも頂きながら3時間ほどで本棚設置、ラベル貼、陳列、キッズスペース設置など全ての予定作業を終える。

14:30頃より既に設置済みの『みんなのとしょかん』の視察として石巻湊中学校など数か所を訪問しつつ石巻市内の被災状況を確認。再度矢本グリーンタウン内仮設住宅に立ち寄りつつ17:00頃現地を後にして22時30分頃足利帰着。

我々以外のスタッフは皆同施設の設置経験があり、作業は非常にスムーズに進行。テーブルなど多数の支援物資などが同日に届いていたこともあり『みんなのとしょかん』と併せ公民館の設備は非常に充実、住民からは早くも感嘆の声が。

地元で精力的な支援活動を行っている萬寳院石川住職からは今後の仮設住宅の増設計画が説明された(当仮設住宅も近く戸数倍増の予定)。今回設置の『みんなのとしょかん』を今後の仮設住宅支援のモデルケースとして広くアピ―ルしていきたいとのこと。

石巻市内視察では車中川端氏から説明を受け、瓦礫撤去など復興の進捗具合と共に被害の甚大さ、復興が如何に難しいかを改めて実感しつつ、廃墟と化したような沿岸区域(実際は建物2階部分に多くの住民が住み続けている)の神社境内に設置された小さなコンテナ『としょかん』に子供数人が遊んでいたのを見て一同歓喜。そこではこども相撲?用の土俵が住民の手による修復の最中。


平泉の避難所から東京に戻れた3/14から丁度4か月目にあたる日に再び被災地へ足を踏み入れる事がかなった。ようやく、というかんじ。地元のボランティアなどに乗っかるにも仕事との折り合いがなかなかつかない中、このプロジェクトは自分にとっても可能性を感じ、是非関わってみたいと思った。
実際『みんなのとしょかん』は川端氏をはじめ大変な労力を要するが、設置の規模に関わらず、被災者、現地の子供たちにとって非常に有意義なプロジェクトであること、またそれに関わっていく事の大切さを再認識。
継続的な支援を行っていきたい。


前回の雪景色とは打って変わって、やはり緑が美しい東北でした。

みなさん、おつかれさまでした。


「みんなのとしょかん」プロジェクト
http://niccora.jp/minnanotoshokan/