声明(消耗)公演

朝10時集合15時半開場ギリギリまでリハーサルで16時開演。二部構成の前半として基本的な法要の披露。こっちは立ってる時間が長いので脚も比較的平気。内容自体、動きはあるが目だったショウ的要素があるわけでもなし、ステージと客席、どちらも"法要"を相手にしているとなると受け取り方はちょっと複雑で、拍手しづらいし(去年観に来たときがそうだった)受けるほうもどっかこそばゆい。

後半は雅楽が加わるので、ステージがぐっと華やかになる。天台声明(に限らず宗派自体)ってそんなカチっとしてなくて、その分全員の声が揃ってブワっと立ち上がる時とバラける時の揺れみたいのが、全体通して断続的な波がうねってくような感じでハマると気持ちいいんだろうなと思う。が、やってる時はそんな冷静な事は考える余裕もなく脚の痛みを紛らわす為にみんなちゃんと声を出すわけで。後で『本番が一番よかった』という声を耳にしたが、脚の状態から考えてもそりゃそうなるでしょう。

雅楽と舞の15分に関しては良く憶えてません。

その直後、脚の状態もピークにして最後の曲の始まりに一人で発声。他の曲の発声に比べると短いので『わーいラッキー』と思っていたが、本番前日になってババを引いていたことに気付いた。しかしそこでとちるとプログラムが締まらなくなっちゃうのでそこまではとにかく集中。

この曲は比較的リズムがしっかりとしていて、発声は音の高さに加えてテンポ出しが重要となる為、教わったとおり落ち着いてゆっくりと(空気は読まず)発声。そして全員が入ると同時に無事ぐっとテンポも上がった(笑)。最後は仏の救いの手が差し伸べられるように幕がゆっくりと下り、沸き起こる拍手の中、幕の内側では出演者がバッタンバッタン倒れまくって終了。

今回公演、初参加なりにも内容は結構よかったんじゃないかなという手ごたえあり。思えば4月位からの積み重ね、久々な達成感に加えてそれを大勢で共有できるのは気持ちよいことだぁね。


もひとつ言うならば、まぁ来月からの山篭りもありますし、その予行演習という意味で、『痛み=空である』ことを叩き込むよい仏教実践にもなったかと。