つらつら (1)

yooosuke2006-08-06

学生という身分になってはや5ヶ月。期末試験を終え夏休みに突入しているわけ。
7/21の『仏教美術観照論』を最後に前期試験は無事に終了した。出来はともかくとして、単位の取りこぼしは多分ないはすだ。自らの経験に裏付けられた『授業サボり=即落第』のイメージはむやみな欠席をしないという為のまさに生きた教訓であった。

7/26〜28、学校主催の研修旅行として紀伊半島中南部を巡る。古代からの仏教文化神仏習合の実態を学ぶと称し、真義真言宗総本山根来寺修験道本拠地金峰山寺熊野三山熊野古道青岸渡寺、等など世界遺産登録も果たした数々の文化財を、『すげー』とか思いながら指くわえて見てきました。

そもそも生まれて初めて訪れる紀伊半島。山の形、緑の厚さ深さ、無数の滝、小川(の水)の綺麗さ、鮎釣りやら川遊びやらの景色、神の棲む場所として山岳信仰を育んだ訳を、バスの窓にへばりついて眺める事が出来た。
印象深かったのは、補陀洛渡海で知られる補陀洛山寺。ここでは平安〜江戸期にかけて代々住職などが死期が近づくと密閉式の小船で海に流されるという宗教儀式が行われていた。井上靖が実在の僧侶をベースに短編を書いていて、映画になったら面白いんじゃないかななどとも思うが、そんな歴史とは別にこの寺の本尊がまた素晴らしい千手観音だった(重文)。年に3回だけ開帳のところ特別に見せてもらい、あまりの素晴らしさに数人が(ありえない角度から)ビシバシ写真撮影。管理人さん怒る。

山地の行程ということで、行き着くところ比較的高所が多く、高所恐怖症には少々厳しい旅となったことは否めない。中でも急遽スケジュールに組み込まれた谷瀬のつり橋(高さ54m)、あれを地元民はチャリで渡ると言うんだから信じられない。高所恐怖症人として3分の2渡って引き返した自分を誇りに思う。

最近旅中の早起き→朝風呂→散歩(前の晩の酒量にもよるが)が定着してきた。今回は海岸近くの森で蟹と戯れ、岩場から太平洋に向けサザン熱唱。